國 神 社 奉 納
第5回
全国鎮守の森こども相撲大会報告
本会では、青少年対策の主体じぎょうとして、全国鎮守の森こども相撲大会を開催している。
この大会は、二年に一度、伊勢の神宮と東京の國神社とに交互に奉納している。平成十一年から東京、伊勢と続き、第五回大会を平成一九年三月二十四、二十五日、國神社で開催した。大会には全国各地から三十四チーム約百四十三人の豆力士たちが参加し、日頃の稽古の成果を奉納した。
初日は、午後一時より國神社参集殿において開会式を行った。冒頭、本会の小川長二会長から「国技相撲を通じて、正しい日本の歴史や文化・伝統を踏まえ、真に国の将来を担い得る、誇り高き青年に育って欲しい」と挨拶があり、続いて國神社三井権宮司、神宮慶光院禰宜から激励のご挨拶を頂戴した。
次に、國神社の本殿に昇殿参拝を行い、各チームの代表と子どもは皆、神妙な面持ちで、ご神前に明日の健闘を祈念していた。
参拝の後、選手たちは、國神社の博物館、「遊就館」を拝観した、國神社は、幕末から昭和までの間、戦争で戦い、日本の国のために亡くなられた方々−英霊−を祀っている。遊就館には、ご祭神にゆかりのあるご遺品、武器、武具などのほか、戦史関係の資料も豊富で、視聴覚設備も整っており、一巡すると、英霊のみ心を偲べるとともに、日本の近代史が学べるようになっている。戦争を知らない子どもたちも、真剣に展示に見入っていた。
拝観後、選手たちは、バスに乗り込み、宿泊場所の国立オリンピック記念青少年総合センターへと向かい、夕食の後、各チームの自己紹介や相撲クイズ・ゲームなどで交流を深めた。
二日目の協議当日は、生憎の雨模様で肌寒い一日となったが、土俵上では熱戦が繰り広げられた。
先ず、第三十代木村庄之助氏による相撲教室で幕を開け、午前中は団体戦の準決勝まで行われ、午後より個人戦が行われた。今回より個人戦は、小学校一年生から六年生まで、学年ごとに行われた。同じ学年でも、体格差のある対戦も多かったが、小柄な子が大きな相手を打ち負かすなど、対戦は盛り上がった。中でも、五年生の部では、岐阜県・溝旗神社Aチームの長尾勇気君が、大会史上初となる個人戦三連覇に挑戦し、決勝まで駒を進めたが、青森県・高山稲荷神社Aチームの新保杏也君に敗れ、惜しくも涙を飲んだ。しかし、観客からその健闘を称える拍手を一身に浴びた。また、三年生の部では、大阪府・守口市相撲連盟チームの矢ヶ部克将君が個人戦二連覇を達成、次回は長尾君の達成出来なかった三連覇に挑む。
団体戦で優勝したのは青森県・高山稲荷神社Aチーム。第三回と合わせ二度目の優勝となり、相撲王国の健在をアピールした。また、昼食には、東京都氏子青年協議会の協力を得て用意されたちゃんこ鍋に舌鼓を打った。
熱戦の末、下記の通り各賞を決定し、入賞者には賞状と記念品が授与された。こうして、すべての子どもたちが全力で闘い、晴れ晴れとした表情で第五回大会の幕を閉じた。
【 競 技 結 果 】
トーナメント表 PDF |
・団体戦 |
・個人戦 ニ年・一年生 |
・個人戦 六年・三年生 |
・個人戦 四年生 |
・個人戦 五年生 |