新年あけましておめでとうございます。

 平成二十九年丁酉(ひのととり)の新年を御家族お揃いで、また氏青会員の皆さまと共に、それぞれの奉仕神社の御社頭でお迎えのこととお慶び申し上げます。

 平素より全国氏子青年協議会の諸活動に御理解と御協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 昨年は神宮での新穀奉納行事、國神社での都府県連会長・事務担当者会議、全国鎮守の森こども相撲大会、長崎県長崎市での定期大会を、全国の氏青会員、神社関係者の御賛同のもと開催させていただき、成功裏に各大会・行事を終えることが出来ました。大会・行事に御参加をいただきました全ての皆さまに、心より御礼を申し上げます。

 一方、熊本県を震源とする大地震や集中豪雨、北海道・東北地方での台風災害、鳥取県を震源とする地震など、自然災害が多く発生した一年でもありました。そのような中、全国氏青協では特に熊本地震におきまして、東日本大震災の際に定めた「自然災害発生時の対応要綱について」に基づき、九州地方を中心とする西日本各県の氏子青年協議会を中心に、五十名を超す震災復旧隊を編成し、熊本県神社庁から要請のありました二つの神社に、重機・車両などを持ち込み復旧活動を展開すると共に、全国各地において神社関係に限った義捐金募集の取り組みを実施致しました。志の取り組みに御賛同をいただきました全国の氏子青年と関係者の皆さまに、改めて感謝を申し上げます。全国氏青協は、今後も自然災害に見舞われた全国の被災地と被災者の皆さまに寄り添い、活動に取り組んでまいります。

 本年は二月に京都府(丹後半島)におきまして、「不活性神社・氏子地域の振興対策」をテーマとした全国研修会を、全国会長・事務担当者会議と併せて開催致します。御承知の通り、中山間地・離島地域における高齢化の進展は、我が国の伝統文化も含めた地域社会(氏子地域)を、根底から変質させてしまう課題となりつつあります。「隣の神社に氏青をつくろう」をスローガンに誕生して五十年が経った全国氏青協が、今後最も意識して取り組まなければならない課題でもあります。オープン参加の研修会ですので、全国より奮っての御参加をお願い致します。

 酉年は鶏の年です。氏神さまに御奉仕をさせていただく氏子青年として、渾沌とした時代に黎明の時を告げる若人として、それぞれの氏子地域と鎮守の森での一層の御活躍を御祈念申し上げます。

                       
全国氏子青年協議会々長
 鷹 野 尚 志

新年の御挨拶
黎明の時を告げる若人として